2時間ドラマ「家政婦は見た!」などで知られる演技派女優の市原悦子(いちはら・えつこ)さん(本名・塩見悦子)が12日午後1時31分に心不全のため死去したことが13日、分かった。82歳だった。

通夜は17日午後6時から、告別式は18日午前11時から、いずれも東京都青山葬儀所で行われる。塩見家と所属事務所のワンダー・プロダクションが合同葬儀を行う。葬儀委員長は所属事務所の代表取締役社長、熊野勝弘氏。

以下、市原さんの略歴

◆市原悦子(いちはら・えつこ)本名塩見悦子。1936年(昭11)1月24日、千葉県生まれ。俳優座養成所に入り、57年に俳優座入団。71年に退団した。75年に始まったアニメ「まんが日本昔ばなし」の声優として活躍。83年に始まったテレビ朝日系ドラマ「家政婦は見た!」は四半世紀以上も主演を務める代表作。90年に映画「黒い雨」の演技で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞。舞台「トロイアの女」「近松心中物語」「雪やこんこん」、大河ドラマ「秀吉」などにも出演。夫は演出家の故・塩見哲さん。著書にエッセー集「ひとりごと」など。160センチ。