【日本ハム週間③袴姿の西川遥輝】THE・プロ野球 生き馬の目を抜く世界を象徴する2年前のインタビュー

好きな選手です。スイングもスライディングも、コンタクトの強さを感じます。天然芝の楽天に移籍して、持ち味が一層、強調されて見えます。2年前の正月インタビューを再掲。何より…カッコイイ!(2020年1月1日掲載。所属、年齢などは当時)

傑作選

中島宙恵

ハルキスト歓喜 和装で答えた

昨年11月、契約更改の場で、早ければ来オフにもポスティング制度を利用してメジャー挑戦の意向を表明した日本ハム西川遥輝外野手(27)。新たに主将として迎える20年はチームの、そして自身の野望に臨む1年となる。主将としての務め、来季に懸ける思い、メジャーへの夢、東京五輪出場…気になる結婚願望まで。すべて、まとめて聞いちゃいました。

◆西川遥輝(にしかわ・はるき)1992年(平4)4月16日、和歌山県紀の川市生まれ。智弁和歌山では甲子園に4度出場。10年ドラフト2位で日本ハム入団。盗塁王4度。21年シーズンまでの通算盗塁成功率8割4分7厘は、300盗塁以上の選手で歴代1位。ベストナイン2度(16、17年)ゴールデングラブ賞4度(17~20年)。181センチ、79キロ。右投げ左打ち。

今夏に控える東京五輪が、20年の大きな原動力となる。侍ジャパン入りには、シーズン序盤からのアピールが欠かせない。

西川プロ野球界でもピークの年代。一番脂がのった状態で東京五輪を迎えられる。こんなチャンスは2度とない。夢というより、目標ですね。当然、五輪に出たい選手はたくさんいると思うし、今までの代表戦とは違います。選んでもらえるということは活躍しているということだから、チームにとってもプラスになる。狭き門ですけど。自分の武器を開幕からアピールできるよう、人生を懸けて臨む一年になる。

バットを日本刀に見立てて

バットを日本刀に見立てて

昨季は苦しかった。3年連続ゴールデングラブ賞は受賞したが、足の状態が万全でなく、レギュラーに定着して以降、最少の19盗塁。昨秋開催のプレミア12でも侍ジャパンから漏れた。

西川選んでもらえるような成績を残せなかったのが、悔しかった。(盗塁が)出来るんだけど、この状態でやればアウトになるなと。成功率へのこだわりは、あります。単純にアウトになりたくない。アウトになると、むかつくんですよ。自信を持って走ったのにアウトになるのは、負けているのと一緒。負けたくない。今年は体がぶっ壊れる手前まで走りたい。キャリアハイを目指しています。

終始一貫、華のある選手。智弁和歌山時代の1枚=2009年8月18日

終始一貫、華のある選手。智弁和歌山時代の1枚=2009年8月18日

年上にも臆することなく意見ができ、後輩には的確なタイミングで助言できるキャラクターは、主将にぴったり。思い描くリーダー像は、あるのだろうか。

西川極力、何も言わない。チームが困っている時、負けが込んでいる時に、何かちょっとした一言を言えるようになりたい。チーム全体に「これをやっていこう」、試合中に「こういう戦い方をしよう」とか、方向性を示していけたら。

期待を寄せるキーマンは?。

西川投げるべき、勝つべき人が仕事をしたら強くなる。有原、上沢、マルちゃん(マルティネス)とか、先発陣ですね。計算できる投手が崩れると、負けが込んでいくので。野手では、誰とは言わず、やっぱり4番を打つ人。泰示さん(大田)なのか、大将(中田)なのか…それとも清宮なのか。清宮は、ブレーク「しそう」ではなく「しないといけない」。できると思う。期待を、ちゃんと重く受け止めて欲しい。

手始めに、選手個々の意識改革に着手する。

西川毎年シーズン前に、何人かの選手が全員の前で話をする機会がある。今年は「自分がどういうプレーをするか」を話してもらおうかな。自分のことを話すことによって、責任感が生まれると思う。言ったからには、やらないといけないでしょ? 今までは「チームがこうやっていけば勝てると思います」だったけど、今年は「俺がこうやる」というのを、みんなに言ってもらう。

日本シリーズ第5戦でサヨナラ満塁本塁打。走り出しのシルエットが重なる。背中には大谷翔平=2016年10月27日

日本シリーズ第5戦でサヨナラ満塁本塁打。走り出しのシルエットが重なる。背中には大谷翔平=2016年10月27日

昨年11月に米大リーグ挑戦を表明した。エンゼルス大谷の姿、米アリゾナキャンプの経験が「野球選手としての夢」を変えた。

西川秋山さんや筒香さんには話を聞いたりしてたんです。子どもの頃の「すげ~な。プロ野球選手になりたいな」というのと同じ感覚で、メジャーリーガーになりたいと思った。筒香さんは高校時代から行きたかったと言っていたけど、僕は高校の時は興味もなかったし、どれほどすごいものなのか知らなかった。今は、そのすごさが分かる。挑戦して、いい成績を残したいと思えるようになった。

日本ハムでは、大谷を含めて、ダルビッシュ、建山、田中賢と、海を渡った同僚の姿を見てきた。

西川全然ダメな成績だったら、恥をかくのは自分やし。そんなん、百も承知で言っている。自分みたいなタイプが今までメジャーリーグを目指すということがなかったから、通用するようにしたいという願望がある。

順調にいけば今季、国内フリーエージェント(FA)権を取得する。

西川国内FAのことは全然、考えていない。メジャーの評価が低くて、どこもマイナー契約だったら、やっぱり日本でやるってなるかもしれない。でも、そうならないように、今は今季活躍することしか頭にない。今までの自分でないくらい、人が変わったくらいの活躍をしたい。

最後に…「ハルキスト」と呼ばれる多くの女性ファンのために、聞いた。結婚願望はありますか?

西川う~ん…落ち着いて、メジャーに行けたらね。…僕の恋愛観なんて、聞かなくていいんですよ!

自由契約を経て、今季から楽天でプレーする=2022年4月16日

自由契約を経て、今季から楽天でプレーする=2022年4月16日