清水エスパルスFWドウグラス(32)がヴィッセル神戸に完全移籍することが10日、決定的となった。既にクラブ間で大筋合意に達しており、近日中にも両クラブから正式発表される見込み。

清水にとっては痛すぎるエースの流出になりそうだ。ドウグラスに対しては、昨年末に神戸から正式オファーが届いた。清水側も好条件での契約延長を提示。クラブ幹部は「絶対に必要な選手」と最大限に評価し、全力で慰留に努めてきた。だが、この日までに本人が決断。新天地でのプレーを選んだ。

ドウグラスは2018年夏に清水に加入。同年は15試合11得点の活躍を見せた。昨年はリーグ序盤に不整脈が発覚。長期離脱するも、復帰後は本領を発揮し、クラブタイ記録となる7試合連続ゴール。最終節でもシーズン14点目となる決勝点を挙げ、チームのJ1残留に大きく貢献した。1人で勝負を決められる欠かせない選手だった。

クラブは今季、攻撃的スタイルの構築を目指してピーター・クラモフスキー新監督(41=横浜F・マリノス前ヘッドコーチ)を迎えた。14日には新体制を発表する。昨季までの絶対的エースは不在となるが、新監督の手腕と、既存選手で穴を埋めていくしかない。