有力視されていたワールドカップ(W杯)日本代表から落選したヴィッセル神戸FW大迫勇也(32)について、同クラブのDF酒井高徳(31)らが4日、オンライン取材に応じ、初めて言及した。

酒井は前回まで2大会連続でW杯に出場してきた。1日の発表会見は「見てなかったんです」と笑顔を見せながら、メンバーに関しては「僕が言うことは1つもない」とコメント。その上で同学年で、3大会連続の出場が懸かっていた大迫について問われると、熱い思いが口をついた。

「(落選したからといって)僕は特に大迫には何も言っていないし、言う必要もない。W杯メンバーに入る、入らないに関係なしに、僕はこのメンバー発表までに、大迫がどういう状況で今季を過ごしてきたか、そばで見てきた中でリスペクトしかない」

大迫は春先から脚などの故障に悩まされ、代表活動はもちろん、神戸でも欠場が続いた時期があった。それでも地道なリハビリなどを重ね、9月中旬以降、完全復活の3ゴールを挙げ、一時は最下位の神戸をJ1残留に導いた。

「あまり人のことはリスペクトすることはなかった」という酒井だが「大迫がいなければ(神戸の)残留はなかったと思う。けがで苦しんでいた時期を見て、全体のシーズンを見た中で、リスペクトできる存在だと改めて感じた。僕らとしては、神戸のエースでチームを救ってくれた一員には変わりない」

同じく取材対応した吉田孝行監督(45)も大迫について「個人的に呼んで少しだけ話した。もちろんショックだったと思うが、そういう姿をまったく見せない。次の日から普通に練習している。そういう悔しさも、バネに変えられる選手だと思う」とコメントした。

神戸は5日の今季最終節で、優勝に王手をかけている首位横浜Fマリノスと本拠ノエスタで対戦する。ここまで7得点の大迫は、先発出場が予想されている。