<明治安田J1:鹿島3-2横浜>◇1日◇第17節◇第2日◇国立◇観衆5万2860人
1993年(平5)のJリーグ初年度から参加する「オリジナル10」の中で、最上位カテゴリーから1度も陥落したことのない2クラブ、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが東京・国立競技場で対戦し、鹿島が3得点で逆転勝ちした。
「THE国立DAY」として、現在2位の鹿島が聖地に13位横浜を迎え撃った一戦。開始早々、前半10分に先制された鹿島だが、まず後半12分に追いついた。
主将のDF植田直通から入った縦パスを、やや中に入っていた右サイドバック(SB)の濃野公人がフリック。右の大外へ展開すると、疾走したMF名古新太郎がクロス。途中出場のFWチャブリッチが頭を合わせ、横浜DF上島拓巳に防がれたものの、大奥の左サイドに役者が待っていた。こぼれ球をFW鈴木優磨が拾い、左足で冷静にゴール右のサイドネットへ蹴り込んだ。
前半から多くの好機に絡みながら、最後のところで合っていなかっただけに、納得の同点弾。納得の左のコーナーポストで力強くガッツポーズし、仲間と抱き合い、胸のエンブレムをたたいて聖地国立のサポーターを鼓舞。天を指さし、自身の今季8点目を喜んだ。
勢いに乗った鹿島が一気に逆転する。29分、左サイドでボールをコントロールした鈴木が、途中出場のMF知念慶にパスを通す。中央に持ち込みながら穴を見極めると、マークが外れていた右SB濃野が受け、右足で打った。捨て身で滑り込んできた元鹿島の横浜DF永戸勝也に当たってコースが変わり、ゴール右に刺さった。
大量得点で勝てば得失点差で今節首位に立つ可能性があった鹿島が、まずはホーム国立で試合をひっくり返した。さらに10分後の後半39分には理想の追加点が生まれた。左FKにDF関川郁万が頭を合わせて3点目。前半、先制点の献上に直結するパスミスを出し、その後も、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるオフサイドで自身のヘディング弾が取り消されていた男が、きっちり試合中に借りを返した。
終了間際には背番号10のMF柴崎岳も登場し、ナショナルスタジアムが沸く。追加タイム4分に1点を返されたものの、近年4連敗中だった相手に3年ぶりの勝利。FC町田ゼルビアが新潟に1-3で敗れ、一方の鹿島は4連勝。勝ち点を町田と並ぶ35に伸ばした。得失点差は「2」及ばなかったものの、戦前の「5」から一気に詰めてみせた。【木下淳】



