MF長谷部誠、MF鎌田大地が所属するフランクフルトは、ホームでFW武藤嘉紀が所属するマインツを3-0で下した。

 長谷部は3バックの中央でフル出場。いつも通り後ろから落ち着きのあるプレーでチームに安定感をもたらした。前半途中から相手のシステム変更に応じて、ボランチの位置に。中盤で何度も相手ボールをカットし、ボールをサイドに動かして攻撃のリズムを作り出していた。

 長谷部は「(先制点は)セットプレーからのおそらく(相手の)GKのミスだと思うんですけど、あれでマインツはゲームプランが狂ったと思いますし、非常に、苦しくなったと思う。あの先制点は大きかった」と、前半6分にCKからの相手クリアのこぼれ球を、MFボアテングが左足のボレーでニアサイドをぶち抜いた先制点を振り返った。途中からポジションが変わったが、「ディフェンスラインにも入れるし、中盤にも入れることが自分が使われている意味。そこでやっぱり示さないと。競争厳しいんで、簡単にこのチームでは出れなくなると思う。どちらで出てもしっかりとできるようにやってます」と自信を示した。

 日本代表戦を控えるが、サウサンプトンDF吉田麻也を始め負傷者が多い。「けが人がいるなかで、そこに代わる選手はチャンスだと思うし、そこで示せれば、その選手にとっては大きなチャンスになると思う。本大会前でも怪我というのは起こりえる。けがをして日本代表というチームがダメになってしまうようでは、チームとしてはよくないですし、成り立たない。今回選ばれた選手全員がチャンスだと思ってやることが大事だと思う」とポジティブにとらえた。