【サンセバスチャン(スペイン)4日=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(22=レアル・ソシエダード)が、名将も舌を巻くプレーを見せた。ホームに昨季王者バルセロナを迎え、フル出場。0-1で敗戦も脅威となり、バルサのシャビ監督に「タケはワールドクラス」と言わしめた。次戦は中3日で、8日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグのベンフィカ(ポルトガル)戦に向かう。

「私にとってタケはワールドクラスの選手だ」。バルセロナのアカデミーで育った久保に、シャビ監督から最大の賛辞が贈られた。Rソシエダードは後半ロスタイムの失点で敗れた。一度はオフサイド判定だったがVARで覆った。それでも試合の大半を優勢に進めたチームにあって、原動力となったのは久保だった。

前半15分には左からのクロスに逆サイドから走り込み、右足ダイレクトで低く鋭いシュート。GKテアシュテーゲンの好セーブに阻まれた。後半10分には、後方からの難しい浮き球パスに対し、エリア内で左足ボレーでゴールを狙った。惜しくも右に外れた上にオフサイドだったが、目の肥えたファンを沸かせた。

ストライカーのような動きを見せたと思えば、続く後半25分、27分と得意のドリブルでチャンスメーク。バルサの新鋭MFガビとのマッチアップをものともしなかった。ラストパスはDFのクリアに阻まれるも、相手をかく乱した。シャビ監督が「ボールを持っていない時も、プレスのかいくぐり方も、目を見張るものがあった」と舌を巻いた。

バルセロナ寄りとされるムンド・デポルティボ紙でさえも「常に厄介な存在だった」と絶賛した。公式戦では18試合ぶりにホームで敗戦。悔しさが残ったが、シャビ監督が「リーグ戦で勝てるチームがほぼないピッチ」とまで表現したサンセバスチャンの牙城を作り上げた1人だ。会見の最後にも「タケは私にとって並外れた選手だよ」。レジェンドをも脱帽させた久保の輝きは増すばかりだ。