4日(日本時間5日未明)に開幕する世界選手権で現役を引退するウサイン・ボルト(ジャマイカ)が1日、開催地のロンドンで記者会見し「間違いなく俺が今も一番速い」と最後の舞台に自信をのぞかせた。

 一問一答は次の通り。

 -引退レースの自信

 ボルト 世界選手権に出場する時はいつだって準備万端で100%の自信がある。自分は伝説。引退レースの記事の見出しは「誰も勝てない、誰も止められない、ボルト」だね。

 -4月に友人の陸上選手が事故死した影響は

 ボルト 彼ほど身近な存在を失うことはなかったからつらかった。3週間ほど練習から離れた。周囲から彼は僕のレースを楽しみにしているはずだと諭され、前向きになれた。

 -競技人生で最高の大会を挙げるなら

 ボルト 2008年北京五輪。200メートルで五輪王者になることが一番の夢だった。世界記録を破れるとは思ってもみなかった。

 -日本で若手が台頭している。金メダリストが誕生する日も訪れるか。

 ボルト 分からないが、一つ言えることは選手に重圧を掛けすぎないでほしい。自分も世界ジュニア選手権の優勝後は勝利ばかりを求められてつらかった。重圧を与えずに楽しませてあげるべきだ。

 -自身の世界記録がいつか破られる可能性は

 ボルト いつか自分の子供に「ほら、俺がまだ一番だ」と自慢したい。破られないことを願う。

 -100メートルで負けたら引退撤回もあるか

 ボルト それはあり得ない。