17年世界選手権銀メダリストの宇野昌磨(19=中京大)は、浅田直伝のトリプルアクセルで世界に挑む。11日、愛知・豊田市で会見。4、5年前に3回転半を跳べずに悩んでいた際に「フッとやって、キュッとやったら跳べるよ」とアドバイスを受けたことを明かした。「その時は分からなかったけど今は分かる。思い返すと元気をもらえた」と、精神面でも技術面でもプラスになったと感謝する。浅田の代名詞の習得は、その後の成長のきっかけとなった。

 そもそも5歳時にリンクに遊びに行くたびに、浅田と遊んでもらったことが楽しくてフィギュアスケートの道に進んだ。「人生を大きく変えてくれた人であり尊敬するアスリート。努力の大切さを学んだ。雲の上を滑っているように思わせる人」。今後のさらなる活躍が、恩返しになる。