10日に現役引退を発表したフィギュアスケート女子の浅田真央(26)が12日、都内で会見し、引退の理由を語った。「自分の強さ」の象徴でもあるトリプルアクセル挑戦を貫き、自己ワーストの12位に終わった全日本選手権が引退を決める大きな理由だったと明かした。涙をこらえ、笑顔で競技生活に別れを告げた。

 ◆04年全日本選手権 同年ジュニアGPファイナル、全日本ジュニアと3回転半を成功し、挑んだ全日本だった。フリーで女子では伊藤みどりに続く大会史上2人目の3回転半を成功。SP4位から総合2位に食い込んだ。

 ◆05年GPファイナル SPで首位発進。フリーでは、女子で初めて2度の3回転半に挑む予定だったが、練習で1度も成功していなかったため回避。1度に減らした3回転半を決め、同年のGPシリーズ無敗だった女王スルツカヤを抑え、日本女子2人目の優勝。

 ◆06年世界ジュニア 2連覇がかかった今大会。国際スケート連盟主催の大会で、女子では初めてSPで3回転半を決めた。しかし、他のジャンプが乱れ、金妍児に1位を譲った。フリーでも金にトップを奪われ、2連覇はならなかった。

 ◆08年GPファイナル フリーで女子史上初の2度の3回転半に成功。2度目の優勝を果たした。

 ◆10年バンクーバー五輪 五輪女子で初めてSPで3回転半を成功。また、フリーの2度と合わせ、同一大会で計3度の3回転半を成功させたのも史上初で、ギネス記録に認定された。

 ◆14年ソチ五輪 団体戦と女子シングルのSPともに3回転半に失敗。特に女子シングルは転倒し、SP16位と出遅れた。しかし、フリーで3回転半に成功。加えて全6種類のジャンプを成功させた女子史上初の選手となった。