Vリーグ機構(日本バレーボールリーグ機構)が24日、女子2部にあたるチャレンジリーグの仙台ベルフィーユから、クラブチームのヴィクトリーナ姫路へのチーム譲渡が無効となった件について、都内で会見を行った。

 8月1日に譲渡承認を発表した後に、必要な条件を満たしていないことが発覚し、同10日に無効を発表。嶋岡健治会長は「もう少し時間をかけてジャッジする必要があった。駆け足過ぎた、という指摘は甘んじて受けるしかない」と謝罪した。

 7月12日のリーグ理事会で仙台在籍選手の約7割にあたる8選手の移籍が譲渡の条件と決定し、両チームに口頭で通達。だがリーグと両チームの3者間で、認識の食い違いがあり、実際は3選手しか移籍が決まっていなかった。そのため、9日の理事会で譲渡承認が取り消された。そもそも移籍条件である人数を、文書でなく口頭で伝えたことについて、沖隆夫事務局長は「完全な落ち度かもしれない」と非を認めた。

 Vリーグは来季から「スーパーリーグ」と名を変え、プロ化する予定。嶋岡会長は「こういう不幸なことが起きないように準備していきたい。財務体質、選手の数などのライセンスを毎年審査する形を考えている」とした。