2度目の挑戦で世界一となった新井千鶴は喜びを控えめに表し、引き締まった表情で今後の闘いに目を向けた。

 -世界一になって

 「世界選手権は取りたいタイトルだった。金メダルをしっかり取れて、素直にうれしい。何が何でも、あそこ(表彰台の中央)に立ちたいという気持ちでずっと過ごしていた。やっと立てたと思った」

 -決勝で絞め技を決めた瞬間は

 「立ち技から寝技への移行で、どんなチャンスでも取ろうと思っていた。首に入った瞬間に、絞めるしかないと思った」

 -前回は女子でただ一人メダルなしだった

 「その悔しさは他の大会では晴らせないもの。その意味では、ここで優勝できて良かった」

 -今後に向けて

 「しっかり金メダルを取れて、東京五輪へいい形でつながった。常に挑戦する気持ちで目の前の大会を一つ一つ、確実に勝っていく」