男子プロバスケットボールBリーグのレバンガ北海道は18日、川崎ブレイブサンダース戦(20、21日、札幌・北海きたえーる)に向けた公開練習を行った。昨年12月に右膝蓋骨(しつがいこつ)軟骨損傷で故障者リストに登録され、米国に一時帰国したグレゴリー・ウィッティントン(24)が全体練習でキレのある動きを見せた。

 意表をつく3点シュートを放ったかと思えば、身体能力を生かし、リバウンドに鋭く飛び込み、復活を印象づけた。今月9日に再来日し、11日からチーム練習に復帰。「痛みはない。全力でプレーできる」と、人なつっこい笑顔で全開を宣言した。

 古傷の右膝の状態悪化で出場登録を外れた12月は、故郷の米メリーランド州でリハビリ生活。母校の試合を観戦して初心に戻り、チームメートのマーク・トラソリーニ(27)とダニエル・ミラー(26)からフェイスブックやインスタグラムで送られてくる情報で、闘争心をかきたてた。「過去にはケガで7カ月プレーできなかった時期もある。絶対に戻れると信じていた」という。

 約2カ月ぶりの復帰初戦が、東地区3位の川崎との大事な2連戦になる。2連勝ならプレーオフ圏内(4位以上)に浮上するが、2連敗なら逆に厳しい状況にもなりかねない。ウィッティントンは「医師からも問題ないと言われている。100%の気持ちだよ」。タトゥーに刻んだ“KING OF COURT”の文字通り、北海きたえーるを支配する。【中島洋尚】