10月に開幕する卓球の新リーグ「Tプレミアリーグ」に参加する男女各4チームが1月31日までに固まった。男女計8チームのうち埼玉、名古屋、岡山、琉球と半分はクラブチームになる。試合形式は団体戦のホームアンドアウェー方式。サッカーのJリーグのような地域密着型のクラブをモデルに置くだけに、幸先の良いスタートが切れそうだ。

 男子は埼玉、岡山、女子は名古屋で、地元企業の支援を受けるクラブチームが発足する。岡山は市内に本社のある大手ジーンズメーカー「ボブソン」が支援を検討中で、最終調整に入っている。クラブチームとして日本リーグに加盟していた男子の琉球アスティーダも新リーグに参加する。

 Tリーグの松下浩二専務理事(50)は「選手時代はもちろん、引退後も卓球で飯を食える環境をつくりたい」と話していた。ドイツのブンデスリーガなど海外挑戦した時から、地域密着型のリーグを理想に置く。地域の人々の生活と卓球が結び付くクラブチームの増加は理想への大きな1歩になりそうだ。

 新リーグの方針の1つにも「地域との連携」が掲げられている。すでに世界的な名将として知られる中国の邱建新氏(52)を監督に招いた木下グループなど、企業チームも、原則的には地域名をつける予定になっている。リオ五輪のメダルラッシュ以降も、平野、伊藤、張本ら10代の活躍などで盛り上がる卓球界。人気と実力の向上と普及発展の礎となるべき、新リーグの男女各4チームは7日に発表される。

 ◆Tリーグ 今年10月に開幕するプロアマ混在のリーグ。世界トップ級を集めた1部リーグの「Tプレミアリーグ」は事実上のプロが参戦する。初年度は男女各4チーム。選手は1チーム6人。過去に世界ランク10位以内の実績ある選手の加入も必須。チーム名は企業名も可だが、地域名も入れる必要がある。試合はホームアンドアウェーの団体戦方式。2部のT1、3部のT2は20年以降の発足を目指す。