レバンガ北海道は61-90の今季最大得点差でリーグ最高勝率のアルバルク東京に大敗、2連勝はならなかった。第1クオーター(Q)残り3分34秒に逆転を許すと、そのまま引き離され、最後まで追いつけなかった。悲願のチャンピオンシップ出場に向け、横田陽CEO(41)は、新外国人選手の早期補強を示唆。東地区6位の栃木も三河に敗れたため、順位は5位を守った。

 絶望的な26点ビハインドで迎えた第4Q残り2分48秒、中央やや左の関野剛平(23)が右に向かって投げたボールは、無人のサイドラインを抜け、相手ボールに変わった。函館開催最多2815人のファンの一部が、観念したかのように席を立つ。その後も追加点を許し、今季最大29点差での敗退。「集中力が切れるような流れになる前に、対応して行けるかが今後の課題」。水野宏太監督(35)は肩を落とした。

 競り合ったのは、約6分間だけだった。第1Q残り3分34秒に逆転を許すと、Q終了までに12点差まで突き放された。ボールを奪われるターンオーバーは前半だけで6回、すべて失点につながった。A東京のシュート決定率58・1%に対して、20%以上低い37・9%。接戦を勝ちきった前日とは打って変わって、序盤で試合を決められた。主将の多嶋朝飛(29)は「我慢しきれなかった」と悔しがった。

 それでも、昨年11月の白星まで15試合、3年以上勝てなかったA東京に今季は2勝2敗。10戦連続2ケタ得点のマーク・トラソリーニ(27)、4戦同のダニエル・ミラー(26)と、外国人2選手の健闘が光る。横田陽CEOは「外国人が3人そろえばもっと勝てる。できるなら来週にも新外国人を呼びたい」と、月末に予定していた合流時期の前倒しを示唆した。

 シーズン開幕直前に、出場機会を求めてA東京から移籍してきた伊藤大司(31)は「今日も出だしは悪くなかった。残りの(A東京との)試合は2連勝」と、古巣への闘志をむき出しにした。東地区首位と五分に戦った自信を胸に、同4位SR渋谷(9、10日)同3位川崎(16、17日)と続く、アウェー4連戦へと臨む。【中島洋尚】