元世界4団体ミニマム級王者で、東京オリンピック(五輪)出場を目指す元プロボクサー高山勝成(35=名古屋産大)が6日、大阪市の大阪弁護士会館で会見を開き、同日付で日本ボクシング連盟を相手取り、日本スポーツ仲裁機構にスポーツ仲裁申し立ての手続きを行ったことを発表した。

 高山は20年東京五輪挑戦を目指し、昨春にプロを引退。アマチュア登録を求めて、署名活動、スポーツ調停申請など活動してきたが、同連盟に事実上の門前払いを食らってきた。

 今回のスポーツ仲裁は、日本オリンピック委員会(JOC)加盟団体は承諾する義務があり、法的効果の強いアクションを起こした形になる。

 同連盟に対する要望は主に<1>社会人男子のライトフライ、またはフライ級競技者の登録<2>競技者登録の登録基準の明確化<3>競技大会への選手選考基準の明確化-の3点。

 高山は同連盟の山根明会長と2度面談したが「山根会長から『プロとアマは90年の歴史があり、一線を引いてきた。アマチュアは教育だが、プロはお金、生活のためにある』と言われましたが、僕は(五輪挑戦を)どうしても諦めきれません」と、あらためて心境を明かした。

 また「日本ボクシングを再興する会」による、山根会長らに対する告発にも触れ「報道が事実なら、ショック。(自分の活動が)一石を投じることになればいいと思います」と話した。