B1新潟アルビレックスBBに新たな下部組織「新潟アルビレックスBB U-23」が誕生した。新潟と、専門学校のアップルスポーツカレッジ(ASC)は21日、「次世代人材育成連携協定」の調印式を同校で行い協定を結んだ。

主な内容はASCのバスケットボール部員でもあるバスケットボール専攻科、選手育成科に在籍する学生が同時に新潟の下部組織「新潟アルビレックスBB U-23」に在籍することになるというもの。U-23ができるのはBリーグで初。教育機関がBリーグクラブの傘下に入るのも初になる。

新潟はこれまでU-12、U-15、U-18の下部組織を設立してきた。学生、社会人世代が加わったことでピラミッドが出来上がった。同校の本間圭一副校長(41)は「強豪校以外の無名校で埋もれている人材を発掘、育成して新潟や他のBリーグクラブに選手を送り出したいです」と言う。今後は全国でのスカウト活動を活発にし、トライアウトも行う予定でいる。

新潟にとっても即戦力年代の下部組織ができることは大きい。育った選手をスムーズに獲得できる。新潟の小菅学社長(45)は「専門学校には大学からリタイアした選手などが入学する場合もある。より広く人材を見つけられる」とメリットを話す。

ASCは今後、専門学校の大会以外の公式戦に「新潟U-23」の名称で出場することも検討。新潟が練習拠点にしている長岡市・中之島体育館、アオーレ長岡で練習を行うなどトップチームとの関係をより密にする。現在、新潟は中地区首位を快走。好調の流れの中で、先を見据えた組織づくりが始まった。【斎藤慎一郎】

▼アップルスポーツカレッジ 1994年(平6)4月開校。プロトレーナー科、アスレチックトレーナー科、スポーツビジネス科、こどもスポーツ科、こどもインストラクター科、バスケットボール専攻科、バスケットボール選手育成科、陸上競技専攻科、スポーツ研究科がある。バスケットボール部男子は昨年の全国専門学校選手権で優勝。学生数200人。所在地は新潟市中央区長潟2の2の8。