空手女子形で20年東京オリンピック(五輪)金メダル候補の清水希容(25=ミキハウス)が4月30日、新時代「令和」への誓いを立てた。

大阪・八尾市の道場で「すごく濃い平成だった。空手を始めて15年で自分自身を知れて、いろいろな人とつながれた。2020(五輪)で恩返しできるように頑張りたい」と頼もしく言い切った。

昨年11月には3連覇を目指した世界選手権決勝で敗れ「絶望的なものだった」と準優勝の悔しさをかみしめた。優勝したスペインのサンチェスとは今季も国際大会で競い合い「最終的には五輪で勝つことが大事。そこを大事に取り組んで、鋭く、鋭く、技を磨きたい」と視線は1年後に向く。

五輪初採用の空手の顔として、大きな期待を背負う立場だけに「納得する演武をしないと、五輪の金メダルの意味がない」と見据えるのは頂点のさらに先。「五輪が100だとしたら、今は50%ぐらい」と評す完成度を高める作業に入る。

 

◆清水希容(しみず・きよう)1993年(平5)12月7日、大阪・阪南市生まれ。9歳で競技を始め、流派は「糸東(しとう)流」。東大阪大敬愛高3年時に女子形で全国高校総体初優勝。関大を経て、16年ミキハウス入社。世界選手権は14、16年と2連覇し、全日本選手権は6連覇中。「空手界の綾瀬はるか」といわれるが「似ていないので、すごく申し訳ないです」と語る。160センチ、55キロ。