涙の決勝進出だ。世界ランキング1位の植草歩(27=JAL)が、準決勝で世界4位のエレニ(ギリシャ)を下して8日のファイナルへ。

7月のアジア選手権大会ではまさかの初戦敗退を喫していただけに、「こんなので大丈夫かと悩んだ時期があった。きょうも苦しい試合だったが、会場の声援が助けになってくれた」。大一番に駒を進めた安堵(あんど)感から涙があふれた。

準決勝の相手には、昨年11月の世界選手決勝で敗れていた。この日は互いにポイントを挙げられない展開だったが、積極的な攻撃を続け、ついに試合終盤にポイントをもぎ取った。

1月のプレミアリーグ・パリ大会以来の優勝まであと1勝。「東京五輪に向けていい試合をしたい」と誓った。