2季連続のGPファイナル進出を目指す坂本花織(19=シスメックス)が厳しい立場に置かれた。64・08点を記録し、6位発進。76・55点で首位のコストルナヤ(ロシア)とは12・47点差がついた。

坂本がうつむき、首をかしげた。GP第1戦スケートアメリカで4位となり、シリーズ2戦上位6人が進むGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)へ、昨季の進出ラインでは優勝が求められる2戦目。冒頭のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプは1・74点の加点を導いたが、ダブルアクセル(2回転半)を失敗。3回転ループも着氷が乱れ、得点表示を見ると目を閉じた。

「アクセルの助走の部分で、いつもならもっとキレキレに動いているはずなんですけれど…。なんかすごいセーブしてしまったのが、ダメだったのかなと思います」

フリーは休む間もなく2日午後7時(日本時間3日午前3時)開始。「この1週間、いい練習にはなったと思うので、その練習が無駄にならないように、明日しっかりしたいなと思っています」。自らに集中し、納得のいく形で締めくくる。(松本愛香通信員)