レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で東京オリンピック(五輪)代表の文田健一郎(24=ミキハウス)が23日、母校の韮崎工高で開かれた激励会に参加した。

9月の世界選手権の金メダルとベルトを持って登壇。体育館で全校生徒の前に立ち、伝えたいと思っていたというメッセージを丁寧に語り出した。

「スポーツも勉強も好きなこともですが、何か自分が成し遂げたいことがあったら強く願い続けてほしい。目標、夢は必ずかなうとは限りませんが、強く思った人だけがかなえられると思います」。

17年世界選手権で優勝しながら、2連覇を狙った18年は膝の靱帯(じんたい)損傷の大けがで断念。競技人生の終わりも考えさせられるリハビリの中でも、東京五輪の金メダルをあきらめられなかった自身の経験を例に続けた。

「人の思いというのはとても強いパワーを持っていると思う。思うだけで行動は変わる。どんな分野でも自分が信じて続ければ、目標に近づけていけます。強く思うことを忘れずに、いろいろな事に取り組んでほしい」。

その後は生徒からの寄せ書きがされた日の丸の旗、千羽鶴も贈られて、引き締まった表情を見せた。

9月の世界選手権では、従来の投げ技だけでなく、寝技にも攻撃の幅を印象づけ、2年ぶりの世界王者となった。同時に東京五輪も内定させ、本番まで進化の日々は続く。

「多くのことを犠牲にして取り組んできましたが、あと8カ月でこの気持ちをさらに強くして、レスリングに取り組んで金メダルを獲得したい。これからも応援よろしくお願いします」と頭を下げた。