初出場の佐渡は、鹿児島工に0-2で敗れ、初戦で敗退した。1、2年生で構成されたチームは、地元から駆けつけた大応援団の前で、粘り強いプレーを披露し、今後に向けての手応えをつかんだ。

第1セットは19-25、第2セットは22-25と、ともに僅差での敗戦。持ち味の守りと、170センチのエース、北村宏樹主将(2年)や186センチの大蔵夢也(1年)のスパイクは強烈で、全国でも通用した。ただ、大事な場面でのミスが響いた。源氏篤史監督は「相手が自分のプレーを徹底していて強かった。1、2年チームの若さが出た。でもいいプレーもいっぱいあった。上を向いていきたい」と振り返った。

部員全員が佐渡出身。コート裏のスタンド席1、2階は、佐渡からの大応援団で満席となった。太鼓やメガホンを手に、どこよりも大きな声援が送られた。北村は「あの応援が力になった。全国の舞台に立てたのは佐渡のみなさんの支えがあったから。恩返しができなくて悔しいけど、来年また戻ってきたい」とさらなる成長を誓った。