混乱が続いていた全日本テコンドー協会に新たなスポンサーが付くことになった。ITのクラウド事業を手掛けるサテライトオフィス社。

25日、都内で契約会見に登壇した同社の原口豊社長は「心から喜んでスポンサーになった。世界へ向けて、いろんな活動をしていただければ」と語った。契約は今年1月1日から1年となる。契約金は非公表だったが、同協会の副会長を務める島田慎二氏は「これまでご支援いただいた企業の何倍か。協会の年間の財政においては相当大きなインパクトになるスポンサー」と説明した。3段階の最高ランクとなる「プラチナスポンサー」という。

同社は島田氏が会長を務めているバスケットボールのBリーグ1部・千葉ジェッツふなばしのスポンサーも担っている。今回の契約も、その縁で実現。12月26日に正式に決まったという。

東京オリンピック(五輪)の女子57キロ級代表に内定している浜田真由(27=ミキハウス)は「心強い。競技にしっかり打ち込んで行けたら」と話した。15年世界選手権金メダリストでもある自身は、所属先からサポートを受けられているが、そのような選手は一部だけ。強化合宿、海外遠征など多く負担を強いられている選手は多いのが現状だ。浜田は「学生は保護者がお金を出していて、大変な部分もある。ジュニアの子、未来のある子にも、しっかり(強化費が)回れば」と期待した。