16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)柔道男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(28=旭化成)が、全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止を受け、高校生へメッセージを送った。

27日、自身のツイッターなどのSNSを更新。「高校生のみんなへ」と題し、「やり場のない怒りと無念さが皆さんの中にあると思います。僕もインターハイに向けての練習、そして大会に出場することで成長してこれました。高校時代は春高・金鷲旗・インターハイ(3冠)が人生の全てだと思って戦ってきました」と高校生たちの思いをおもんばかった。続けて、五輪や世界選手権などの世界の舞台を経験した柔道家の1人として「1つだけ言えることは、インターハイが人生の全てではありません。もしかしたら、五輪も同じかもしれません。それは、自分がどこにゴールを置くかだと思います」と強く訴えた。

今回の中止を受け、高校生最高峰の舞台は失われたが「忘れてはいけないこと」として、激励の言葉をつづった。「決して今まで努力してきた時間と成果は消えないということ。大会がなくなる状況は、辛いしへこむと思いますが、必ず切り替えて次の目標を決め、行動を移すことでしか前に進めないということ。今回の悔しさが将来太い強さになることは間違いないと信じています」。

最後は、自身が日々追求する「今は自分から柔道(部活)を取った時に何が残るか。について考えてみると良いかもしれません」と助言し、「自粛生活を続けていると、何も出来なかった。というような1日もあると思いますが、自分を責めず、とにかく前に進もう」とエールを送った。