日本スケート連盟(JSF)は2日、2020-21年シーズンのフィギュア国際競技会派遣選手の選考基準を発表した。以下の選考基準に従って強化部が候補を決定し、フィギュア委員会および理事会、選考委員会の承認をへて確定する。

男女シングルの選考基準は以下の通り。

【世界選手権】3枠

<1>全日本選手権大会優勝者

<2>以下のいずれかを満たす選手から総合的に判断して1人

A)全日本選手権2、3位

B)国際スケート連盟(ISU)グランプリ(GP)シリーズ出場選手の中で、各大会の表彰台に上がった選手の上位2人

C)全日本終了時点のISUワールドスタンディング(世界ランキング)上位3人

<3>以下のいずれかを満たす選手から総合的に判断し、<1><2>で選考された選手を含め3人に達するまで。

A)<2>のAからCに該当し、<2>の選考から漏れた選手

B)全日本終了時の世界ランク上位3人

C)全日本終了時のGPシリーズベストスコア上位3人

※最終選考会である全日本選手権への参加は必須(補欠の選考は除く)。ただし、過去に世界選手権で6位以内に入賞した実績のある選手が、けが・感染症などのやむを得ない理由で全日本選手権に参加できなかった場合、不参加の理由となったけが・感染症等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界選手権時の状態を見通しつつ、選考することがある。

【4大陸選手権】3枠

全日本終了時に、以下のいずれかを満たす選手から総合的に判断して選考。

A)全日本10位以内

B)全日本終了時の世界ランク上位6人

C)全日本終了時のGPシリーズベストスコア上位6人

※やむを得ない理由があった際の対応は世界選手権と同様

全日本選手権は12月23~27日に長野・ビッグハットで行われる。世界選手権は来年3月22~28日にスウェーデン・ストックホルム、4大陸選手権は同年2月8~14日にオーストラリア・シドニーで開催される予定となっている。

また、JSFは「新型コロナウイルス感染症の影響による選考基準変更の可能性について」も付記した。

・新型コロナの影響により、選考基準上の対象競技会が延期・実施されない、または派遣できず、選考基準の項目を満たせなくなった場合、該当する選考基準項目に関して、再度選考基準および前提条件を設定する。

・中国で予定されているGPファイナル(12月10~13日、北京)が年内に開催されることになり、日本における新型コロナ対策の検疫等で最終選考会への出場が困難となった場合、全日本選手権が最終選考会となっている競技会(世界選手権・世界ジュニア選手権・4大陸選手権)については再度、選考基準および前提条件を設定する。