世界ランキング9位の大坂なおみ(22=日清食品)が、優勝した18年以来2年ぶりの決勝進出を果たした。同41位のジェニファー・ブレイディ(25=米国)を7-6、3-6、6-3で下した。


第1セットは互いに譲らずタイブレークとなったが、ブレイディのミスにつけこみ5ポイント連取で7-1で制した。第2セットはブレイディにワンチャンスをものにされ3-6で奪われたが、第3セット第4ゲームで幸運なネットインから初のブレークポイントを握り相手ミスでブレークに成功。2時間8分フルセットの激闘を制した。


大坂は「決勝に進むことができてうれしい。ニューヨークは第二の故郷だと思っているし、このコートは自分に合っている。第3セットは相手のサーブに対応することができた」とコメントした。


大坂は人種差別に抗議するため、決勝までの試合数に合わせ、黒人被害者名が入った7枚のマスクを用意。準決勝は6枚目として16年にミネソタ州で警官に射殺された男性フィランド・キャスティルさんの名前入りを着用した。


決勝では、同8位セリーナ・ウィリアムズ(38=米国)に逆転勝ちした同27位ビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)と対戦する。対戦成績は大坂の2勝1敗。直近では19年の全仏オープン2回戦で4-6、7-5、6-3で大坂が逆転勝ちしている。


試合は日本時間13日午前5時以降の予定。


決勝進出を決めて笑顔でガッツポーズする大坂(AP)
決勝進出を決めて笑顔でガッツポーズする大坂(AP)
試合中に笑顔を見せる大坂(ロイター)
試合中に笑顔を見せる大坂(ロイター)
リターンする大坂(AP)
リターンする大坂(AP)
サーブを放つ大坂なおみ(AP)
サーブを放つ大坂なおみ(AP)
リターンするブレイディ(AP)
リターンするブレイディ(AP)
試合後、ブレイディとラケットを合わせる大坂(ロイター)
試合後、ブレイディとラケットを合わせる大坂(ロイター)
フィランド・キャスティルさんの名前入りマスクを着用して登場した大坂(AP)
フィランド・キャスティルさんの名前入りマスクを着用して登場した大坂(AP)


大 坂27-6
3-6
6-3
1ブレイディ

※センターコート夜の部第1試合


第3セット


   101112
大 坂       6
ブレイ          3

○はキープ、★はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第9ゲーム 大坂のサーブ 大坂のサービング・フォー・ザ・マッチ。大坂のフォアのクロスがアウトし0-15。大坂がバックのダウンザラインを決めて15オール。大坂が初のダブルフォールトで15-30。思わずラケットを足にたたきつける。大坂がワイドへファーストを決め30オール。大坂がフォアの逆クロスのウイナーでマッチポイント。大坂のセンターへのファーストをブレイディが返せず、大坂がキープして第3セットを奪い、2時間8分の激闘を制して2年ぶりの決勝進出を決めた。


エースは大坂9本、ブレイディ10本。ウイナーは大坂35本、ブレイディ35本。凡ミスは大坂17本、ブレイディ25本。ファーストの確率は大坂57%、ブレイディ54%。ファーストのポイント獲得率は大坂84%、ブレイディ77%



▼第8ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがセンターへ10本目のエースを決め15-0。大坂のセカンドをたたいたバックのリターンがネットにかかり30-0。ブレイディがフォアのクロスのウイナーで40-0。大坂がバックのリターンエースを決めて40-15。大坂のバックがアウトし、ブレイディがキープ


▼第7ゲーム 大坂のサーブ 大坂がワイドへのサーブからオープンコートへバックのクロスのウイナーで15-0。大坂のフォアのクロスをブレイディが返せず30-0。大坂のフォアのスライスがアウトし30-15。ブレイディのバックのリターンがアウトし40-15。大坂のフォアのダウンザラインがアウトし40-30。セカンドをブレイディがバックでたたいたがネットにかかり、大坂がキープ。試合時間はここで2時間が経過


▼第6ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディのフォアがネットにかかり0-15。ブレイディがバックのスライスをミスし0-30。ブレイディがセンターへ7本目のエースを決めて15-30。大坂がフォアのダウンザラインのウイナーを決めてダブルのブレークポイント。30-40からブレイディがセンターへ8本目のエースを決めてジュース。大坂のスライスをブレイディがたたいてフォアのウイナーを決めてアドバンテージ。ブレイディのバックがアウトし再びジュース。セカンドを大坂がバックの逆クロスのリターンエースを決めてブレークポイント。ブレイディがセンターへ9本目のエースを決めてみたびジュース。大坂のフォアがネットにかかりブレイディにアドバンテージ。ワイドへのサーブからフォアのクロスを決め、ブレイディが3度のブレークポイントをしのいでキープ


▼第5ゲーム 大坂のサーブ ワイドへのサーブからオープンコートへバックのウイナーを決めて15-0。大坂がボレーに走り込んで拾い、フォアのパッシングショットを鮮やかに決めて30-0。大坂のバックがネットにかかり30-15。大坂がワイドへ9本目のエースを決めて40-15。大坂のバックのダウンザラインがアウトし40-30。大坂のバックがネットインしてキープ


▼第4ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがワイドへのファーストからオープンコートにウイナーを決め15-0。大坂がフォアのクロスのウイナーで15オール。ブレイディのバックがネットにかかり15-30。大坂のバックがネットインし、大坂にこの試合初のブレークポイント。ブレイディのバックがアウトし、大坂が初のブレーク


▼第3ゲーム 大坂のサーブ ブレイディのバックがアウトし15-0。ブレイディのフォアの逆クロスがウイナーとなり15オール。長いラリーから大坂がバックの逆クロスで鮮やかにウイナーを決めて30-15。大坂のバックのミスショットで30オール。大坂がバックのクロスのウイナーで40-30。クロスの打ち合いから、大坂がフォアのダウンザラインのウイナーを決めてキープ


▼第2ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがフォアのウイナーを決め15-0。続いてネットプレーからボレーを決めて30-0。30-15からセカンドを大坂がフォアでたたいたがアウトし40-15。ブレイディのバックがネットにかかり40-30。大坂の角度のついたフォアのクロスをブレイディが返せずジュース。大坂のバックがネットにかかりブレイディがアドバンテージ。ダブルフォールトで再びジュース。ブレイディがファーストをセンターへ決めてアドバンテージ。続いてワイドへ決め、ブレイディがキープ


▼第1ゲーム 大坂のサーブ 大坂がバックのクロスにウイナーで15-0。ブレイディのフォアがネットにかかり30-0。ワイドへのサーブからフォアのウイナーで40-0。ワイドへ決めたファーストをブレイディが返せず、大坂がラブゲームでキープ


第2セット


   101112
大 坂          3
ブレイ       6

○はキープ、★はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第9ゲーム ブレイディのサーブ 大坂のバックのリターンがネットにかかり15-0。大坂がセカンドをバックでたたくがアウトして30-0。ブレイディがセンターへファーストを決めた攻撃を決めて40-0。大坂のフォアの逆クロスがウイナーとなり40-15。大坂のフォアがアウトし、ブレイディがキープして第2セットを奪い返す


▼第8ゲーム 大坂のサーブ ブレイディのフォアがネットインし0-15。大坂がワイドへファーストを決め15オール。大坂がワイドへ8本目のエースを決め30-15と逆転。大坂のバックがアウトし30オール。大坂のバックがネットにかかり、ブレイディにブレークポイント。長いラリーから大坂のフォアの逆クロスがアウトし、ブレイディがブレーク


▼第7ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがバックのダウンザラインのウイナーを決めて15-0。大坂のフォアのクロスがネットにかかり30-0。長いラリーからブレイディのバックがアウトし30-15。センターへのセカンドを大坂が返せず40-15。ワイドへのファーストを大坂が返せず、ブレイディがキープ


▼第6ゲーム 大坂のサーブ 大坂がワイドへ6本目のエースを決めて15-0。ブレイディのフォアのクロスがアウトし30-0。大坂が再びワイドへ7本目のウイナーを決め40-0。大坂のフォアの逆クロスをブレイディが返せず、ラブゲームでキープ


▼第5ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがバックのウイナーで15-0。ブレイディのフォアのクロスがネットインし30-0。ブレイディのバックのダウンザラインが20本目のウイナーとなり40-0。ブレイディのミスから40-15。さらに大坂の好リターンをブレイディが返せず40-30。ブレイディがフォアのウイナーを決めてキープ


▼第4ゲーム 大坂のサーブ 大坂のバックがアウトし0-30。大坂ファーストをセンターへ決め、浮いたリターンをスマッシュでたたき15-30。ブレイディのバックのクロスがアウトし30オール。ブレイディがセカンドをフォアでたたくがアウトし、40-30。大坂のフォアがネットにかかりジュース。大坂のフォアのクロスがウイナーとなりアドバンテージ。ブレイディのフォアがミスとなり、大坂が0-30をしのいでキープ


▼第3ゲーム ブレイディのサーブ 長いラリーから大坂がフォアをミスして40-0。ブレイディがワイドへ6本目のエースを決めてキープ


▼第2ゲーム 大坂のサーブ 大坂のフォアがアウトし15オール。大坂がファーストをセンターへ決め30-15。大坂のバックのクロスをブレイディが返せず40-15。大坂がセンターへ5本目のエースを決めてキープ


▼第1ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディが40-15からキープ


第1セット


   101112
大 坂      77
ブレイ      16

○はキープ、★はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼タイブレーク 第2ゲームを相手ミスから大坂がミニブレーク。第4ゲームから連続して相手ミスで3ポイント連取し5-1とリード。第7ゲームをフォアのウイナーで奪うと、セットポイントの第8ゲームではセンターへファーストを決め、大坂が7-1で勝利し第1セットを先取した。


エースは大坂4本、ブレイディ5本。ウイナーは大坂11本、ブレイディ15本。凡ミスは大坂4本、ブレイディ11本。ファーストの確率は大坂58%、ブレイディ54%。ファーストのポイント獲得率は大坂95%、ブレイディ77%


▼第12ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがワイドへ5本目のエースを決め15-0。大坂がバックのクロスのウイナーで15オール。大坂のセカンドのリターンがアウトし30-15。ブレイディのバックがネットにかかり30オール。ブレイディのフォアのダウンザラインを大坂が返せず40-30。大坂のバックがネットにかかりブレイディがキープ


▼第11ゲーム 大坂のサーブ ブレイディのリターンがネットインし0-15。ブレイディのリターンがアウトし15オール。大坂がワイドへスライスサーブで4本目のエースを決め30-15。ブレイディがセカンドをたたいたがアウトし40-15。ラリーから大坂のフォアのクロスをブレイディが返せず、大坂がキープ


▼第10ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディのセンターへのファーストが決まり15-0。大坂の浮いたリターンをブレイディがスマッシュを決めて30-0。大坂のセカンドのバックのリターンがネットにかかり40-0。大坂のフォアのダウンザラインがウイナーとなり40-15。大坂のリターンがアウトしブレイディがキープ


▼第9ゲーム 大坂のサーブ 大坂のセンターへのファーストをブレイディが返せず15-0。ブレイディがラリーに連続して力負けして40-0。大坂がセンターへ3本目のエースを決めてラブゲームでキープ


▼第8ゲーム ブレイディのサーブ 大坂のフォアのアングルショットをブレイディが返せず0-15。ブレイディがセンターへ4本目のエースを決め15オール。ブレイディの強烈なフォアのクロスを大坂が返せず30-15と逆転。ブレイディのバックのクロスを大坂が返せず40-15。大坂のバックのスライスをブレイディが返せず40-30。ブレイディのバックがネットにかかりジュース。ブレイディのワイドへのファーストを大坂がリターンできず、ブレイディにアドバンテージ。セカンドを大坂がフォアでたたいたがネットにかかり、ブレイディがキープ


▼第7ゲーム 大坂のサーブ 大坂が1本目のエースを決めて15-0。続いてフォアのパッシングショットを決め30-0。2本目のエースを決めて40-0。ベースラインでの打ち合いをブレイディが制し40-15。大坂のバックがネットにかかり40-30。大坂のフォアのアングルショットがヒットせず、2本目の凡ミスでジュース。ブレイディのコードボールにダッシュして追いついたが、バックがアウトしブレイディにブレークポイント。セカンドをブレイディがリターンミスして再びジュース。大坂がファーストを決めてアドバンテージ。大坂がファーストを決めた攻撃からバックのウイナーを決め、ブレークポイントをしのいでキープ


▼第6ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがフォアの逆クロスのウイナーで15-0。続いてセンターへファーストを決め30-0。ブレイディのフォアがアウトし30-15。大坂のリターンがアウトし40-15。大坂のフォアの逆クロスをブレイディが返せず40-30。ブレイディがセンターへ3本目のエースを決めてキープ。ウイナーは大坂の3本に対しブレイディ8本


▼第5ゲーム 大坂のサーブ 15オールからセカンドをワイドへ決めたが、ブレイディが体を伸ばしてリターンエースを決め15-30。大坂が連続してファーストを決め40-30と逆転。最後も大坂がセンターへファーストを決めた攻撃からブレイディのミスを誘ってキープ。ファーストの確率はここまで60%だが、ポイント獲得率は100%


▼第4ゲーム ブレイディのサーブ 狙いすましたブレイディのフォアがアウトし0-15。ダブルフォールトで0-30。大坂のリターンがアウトし15-30。大坂のフォアがネットにかかり30オール。ブレイディが好サーブからフォアのウイナーで40-30。ブレイディが2本目のエースを決めて0-30からキープ


▼第3ゲーム 大坂のサーブ 30-0から大坂のフォアのクロスがアウトし、30-15。大坂のファーストがセンターへ決まり40-15。大坂のバックのクロスがウイナーとなり、安定したプレーでキープ。ここまで大坂の凡ミスは0本


▼第2ゲーム ブレイディのサーブ ブレイディがフォアの逆クロスのウイナーで15-0。大坂がラリーに競り勝ち15オール。大坂がセカンドをたたくがネットにかかり30-15。ブレイディのバックがネットにかかり30オール。ブレイディがバックの逆クロスでオープンコートを作り、フォアのウイナーで40-30。ここで大坂の左足の靴のヒモが切れ、結び直す。ブレイディがワイドへ1本目のエースを決めてキープ


▼第1ゲーム 大坂のサーブ この日も左足にテーピングを巻いた大坂は、試合前のオンコートインタビューで「たくさん試合をこなすことで調子が上がっている。前向きな姿勢を維持して臨んでいる」とコメントした。コイントスに勝った大坂はサーブを選択。


大坂のファーストが決まり30-0。続いてセカンドがボディへ決まり40-0。フォアの強烈なクロスのウイナーでサーブ好調の大坂がラブゲームでキープ