バタフライカツオ? 「カツオ」こと松元克央(23=セントラルスポーツ)が、専門外の100メートルバタフライで初優勝した。

自由形2冠で迎えたこの種目で、予選は52秒05で全体の3位通過。決勝は前半を24秒28の3番手でターンした。そこから得意のラストスパート「追いガツオ」を、まさかのバタフライで発動。自己記録51秒66で初優勝を飾った。19年世界選手権代表の水沼尚輝は「後半は隣で泳いでいても、ぐいぐいぐいぐい『追いガツオ』してきた」と言った。

松元は、五輪派遣標準記録51秒70もクリアした。「予選よりもタイムを上げようと思って。優勝するとは思わなくてうれしいです。何秒狙うかとか考えずに、持っている力をすべて出そうと思った」と話した。

今大会は100メートルバタフライ、200メートル自由形、400メートル自由形と、距離の異なる3種目制覇となった。

バタフライでの五輪挑戦については「正直わからないです。先生(鈴木コーチ)と相談してみます」と苦笑いしていた。