2020-21年シーズン限りで現役引退したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩氏(35=ヤマハ発動機)が14日、浜松市内で引退会見を行った。

開幕前の昨年12月に第一線から退くことを表明。今年4月のトップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦でクボタに敗れ、正式に現役最後のシーズンを終えてからは初の会見で、引退後の道について初めて明らかにした。

5月にヤマハのホームページに掲載したコメントでは「これでラグビーから離れるわけではありませんので、選手ではないからできることに力を注いで、ヤマハ発動機やラグビー界に貢献できるように、一から努力していきたいと思います」と話していたが、こう報告した。

「皆さんが関心を寄せておられるでしょう進退については、22年1月に開幕する新リーグにおいて、ヤマハ発動機が新設するクラブにおいて、事業化、または地域貢献の象徴として、私もクラブの一員としてやっていきたいなと思っております。このチーム名は私の方から言うことができなくて…いろいろありまして」と笑いつつ「チーム名やエンブレムなどについては、6月23日に社長から会見があると聞いております。私の具体的な役職についても7月の上旬に正式な会見をさせていただこうと思います」と報告した。

まず、来季以降も静岡に残るのか聞かれると「この会見を聞いて、アンバサダー的な立場のイメージを持たれるかもしれませんが、私はクラブの一員として、しっかりと静岡に住んで、クラブのプロ化に関わっていきたい。お世話になります」と断言。離れなかった理由には「新社長とお話をさせていただく中で、このクラブの魅力をあらためて感じましたし、このクラブにしかできないことが必ずあると感じました。その可能性をかなえてくれる環境が静岡県にはあると確信しておりますので、監督やコーチといった指導者、現場サイドではなく、マネジメントサイドの方で活躍していけたらと思い、この地、このクラブを選びました」と説明した。

マネジメントの中身については「新社長から『まずはチケットから』と言われています。アンバサダーのような飾りではなく、しっかりとクラブ経営を学んでほしいと。ここで社長になれるまでの実力を、しっかりつけていきたいと思います」と、将来はクラブ経営者になる夢も口にした。