フィギュアスケートのアイスショー「ドリーム・オン・アイス」が9日、KOSE新横浜スケートセンターで開幕し、冬季五輪(オリンピック)男子2連覇の羽生結弦(26=ANA)が6年ぶりに出演した。

オープニングには白のTシャツとジーンズ姿で登場し、大トリでは19年に披露した「マスカレイド」を黒と赤の衣装で舞った。

初日の公演を終えた後の一問一答は以下の通り。

-6年ぶりのドリーム・オン・アイス出演

「やはり皆さんの前で滑りたい思いが強くありました。昨年、アイスショーがなくて、もっと皆さんの前で滑りたかったな、って思ったのと。あと、自分が昨季、試合に出るたびに思った『自分が演技することで何か。誰かの役に立つんじゃないか』とか。『何かを感じていただけるんじゃないか』とか。そういったことを皆さんのために少しでもやりたいと思って。少しでも多くの場所で、機会で滑りたいなと思って、今回ドリーム・オン・アイスに出させていただきました」

-ファンの皆さんからパワーをもらえたか

「もちろん僕自身はたくさんもらえたんですけど。僕はいただいて、その力をまた演技に変えて、皆さんにまた違った形で恩返しできたらなと思っています。今は、既に1公演でヘトヘトなんですけど、少しでも皆さんの、何かの感情のきっかけになったらいいなと思います」

-コメントで「最大の目標に全力」と。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ=4A)の練習状況は

「まず、このドリーム・オン・アイス、僕の中では久しぶりに1日2公演あるアイスショーなので。かなり体をつくって、このアイスショーに焦点を絞って練習しなくてはいけないな、と思っていて。なので、そこまで4Aの練習はできていません。ただ、スターズ・オン・アイスが終わってから体のダメージだとか。昨季、頑張ってきた体をいたわりつつ、アクセルの基礎の練習だったり、一から自分が作り直したりして、4回転半に向けて作り直す作業をしっかりできたら。これからにシーズンに向けて本格的に練習していきたいと思います」【木下淳】