ノルディックスキー複合男子の渡部暁斗(33=北野建設)が28日、オンライン取材に対応し、出場5度目となる22年北京五輪に向けて「今までの競技人生の中でベスト、今まで誰にも見せたことがないようなレベルのジャンプとクロスカントリーの走りをして、金メダルを取りたい」と力強く宣言した。

14年ソチ、18年平昌五輪と2大会連続で個人銀メダルを獲得。初の頂点への思いは過去の大会と比べても「一番強い」と認める。なぜなら「今までの自分として向かう五輪は最後。100%自分のために時間を使って金メダルを目指すのは最後」と決意しているからだ。昨年11月に第1子の長男が誕生し、父として臨む初の大舞台。北京五輪での現役引退は考えていないが、五輪後は練習量や時間などを調整する考えだ。

「三度目の正直。金メダルを取って長野に戻って来たい」と意気込む。10月1日に欧州遠征へ向けて出発し、雪上トレーニングなどで準備を整える。