新潟アルビレックスBBは18-19年シーズン以来の開幕白星を逃した。京都ハンナリーズに81-85で競り負けた。敗戦の中、アジア特別枠で加入したフィリピン国籍のルーキー、SFコービー・パラス(24)がチーム最多の25得点。前半だけで20点を奪うなど、今後に期待を抱かせるプレーを見せた。新潟は今日3日、今季初勝利を懸けて京都との2戦目に臨む。
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パラスがボールを持つたびに観客席の期待は高まった。第1クオーター(Q)の開始40秒、0-2からチームと自身の初得点を挙げると、そこからチームの8点目まですべて1人で決めた。前半だけで20点の荒稼ぎ。第1Qで19-31と追う展開もパラスが攻撃をけん引し、第2Q終了時に50-41と主導権を奪った。
33分19秒の出場で25得点。3点シュートは6本中4本成功と抜群の成績を残した。鮮烈なBリーグデビューだった。ただ本人は冷静だ。「前半、そこまで自分のプレーが良かったとは思わない。後半はシュートを打たされた」。5得点に終わった後半を反省。9月24日に入国後の隔離措置が明け、この日が9日目。後半は肩で息をするなどスタミナはなかった。「クロスゲームで勝てず残念」。自身の失速とチームの敗戦を重ね合わせて悔やんだ。
もっとも平岡富士貴監督(47)は「チームにエナジーを与えるパフォーマンスだった。もっともっとできると思う」と賛辞を送った。第4Q、パラスを6分31秒間出場させた。「ガス欠になってもコービー(パラス)で行こうと。誰かが中心にならなければならない」。エースに指名した起用だった。
2日は母国フィリピンに住む父ベンジーさんの53歳の誕生日だった。白星をプレゼントすることはできなかったが、パラスは「誕生日にデビューできたことはうれしい」と言った。3日の2戦目、「常に力を出せる状態にする」。今季初勝利へ気持ちを切り替えた。【斎藤慎一郎】


