全日本柔道連盟は17日、全日本女子選手権(皇后杯)後に強化委員会を開き、女子の世界選手権(10月6~13日、ウズベキスタン・タシケント)78キロ超級の代表に皇后杯優勝の冨田若春(25=コマツ)を選んだ。
70キロ級の代表に新添左季(自衛隊)も選出された。
2日の全日本選抜体重別選手権(福岡)の後、発表されていた他階級の補欠と、それを兼ねる杭州アジア大会(9月10~25日、中国・杭州)の代表内定選手も決まった。
メンバーは以下の通り。
◆48キロ級
古賀若菜(山梨学院大)
◆52キロ級
志々目愛(了徳寺大職)
◆57キロ級
芳田司(コマツ)
◆63キロ級
鍋倉那美(了徳寺大職)
◆70キロ級
大野陽子(コマツ)
◆78キロ級
梅木真美(ALSOK)
◆78キロ超級
素根輝(パーク24)
アジア大会の補欠は以下の通り。
◆48キロ級
立川莉奈(福岡県警)
◆52キロ級
白石響(環太平洋大)
◆57キロ級
玉置桃(三井住友海上)
◆63キロ級
強化選手選考会(5月)後に選考
◆70キロ級
桑形萌花(三井住友海上)
◆78キロ級
高山莉加(三井住友海上)
◆78キロ超級
朝比奈沙羅(ビッグツリー)
また、世界選手権の団体戦代表も内定した。
◆57キロ級
玉置桃(三井住友海上)
◆78キロ超級
朝比奈沙羅(ビッグツリー)
団体戦代表の補欠は以下の通り。
◆57キロ級
強化選手選考会(5月)後に選考
◆70キロ級
桑形萌花(三井住友海上)
◆78キロ超級
児玉ひかる(東海大)
代表2枠目の最後は78キロ超級ではなく70キロ級に適用された。昨年6月の世界選手権(ブダペスト)で金メダルの朝比奈や、選考会は左膝手術の影響で欠場した東京オリンピック(五輪)金メダリストの素根ら78キロ超級ではなく、新添が70キロ級の2人目となった。
強化委員会後、会見した女子代表の増地克之監督はこの件について「強化方針です。24年(パリ五輪)は東京五輪と比較して厳しい戦いが待っている。その中で70キロ級は(金メダルの)新井千鶴選手が引退し、世界を経験している選手が1人しかいない。出場権を得るのも不透明な状況で選手層が薄いと考えた。パリまで2年の段階で他階級の選手を派遣するより、この70キロ級の強化を図りたいと思って決めた」と説明した。【木下淳】