男子テニスで元世界ランキング4位の錦織圭(32)が9日、ウエアを契約しているアパレル大手のユニクロとともにオンラインで会見を開き、所属契約を結んだことを明らかにした。錦織は「これをきっかけに、またトップに、グランドスラム決勝だったり、あの場所に戻りたい」と、トップ10復帰を強調した。

錦織は12年から日清食品と所属契約を結んでいたが、21年いっぱいで契約満了。現在はフリーとなっていた。ユニクロとは、11年にグローバルブランドアンバサダー契約を結び、ウエアの提供を受けていた。

ユニクロを販売するファーストリテイリングの柳井康治上席執行役員は「世界で戦うことを共鳴し、もっと関係性を深めたい」と、所属契約に至った。

自己最高4位となった世界ランキングも、右ひじと股関節のけがで現在は84位にまで転落した。1月に国内で左股関節の関節唇損傷の手術を受け、そのまま国内でリハビリを行ってきた。先週に渡米し、拠点としているフロリダにあるIMGアカデミーに戻り、この日、コートで練習する姿を自身のSNSにアップしている。

錦織は「ユニクロ所属の錦織として、また世界に羽ばたきたい」と、復活に意欲的だった。

また、ユニクロは8月23日に開幕する全日本ジュニアテニス選手権のタイトルスポンサーとなることも発表した。錦織は大会のアンバサダーも務める。