故郷に活躍を届ける。プレステージ・インターナショナルが運営する女子スポーツ3チームのアランマーレ秋田(バスケットボール)、アランマーレ山形(バレーボール)、アランマーレ富山(ハンドボール)には、さらなる活躍が期待される東北出身のアスリートがいる。今回はその中から3人をピックアップ。22-23シーズンに懸ける思い、意気込みを聞いた。【取材・構成=相沢孔志】
<アランマーレ山形・菅原里奈>
悲願を実現させる。秋田市出身のVリーグ2部(V2)アランマーレ山形・菅原里奈(25)は19年に加入し、山形・酒田市でのプレーは4年目となった。2年連続でブロック賞を受賞した実力者は「スポーツを通じて山形や地元の秋田をもっと活気づけられるような存在になりたい」と意気込んだ。
昨季はファイナルステージで敗れ、V2優勝とV1昇格に再出発。5月はチームで「恒例行事」となっている蔵王合宿を実施した。「1年で一番追い込む期間で同時にチーム力もつく合宿。このメンバーで乗り越えられたことは大きなことだと思う」。今後はV・サマーリーグ女子東部大会(7月1日開幕、埼玉)に参戦。10月開幕のレギュラーラウンドを見据え、V1などの相手に現状の実力をぶつける。「蔵王合宿で身につけたチーム力を発揮できたら」と気を引き締めた。
スローガンは相乗効果という意味を持つ「Synergy」に決まった。山形と同様に秋田、富山も今季に向けて準備している。「他の活躍を聞くと私たちも頑張ろうと思える。勝つとうれしいと思うし、切磋琢磨(せっさたくま)して高めあえる関係になっていけたら」。チームでは中堅の立場。磨きをかけたプレーで応援する人々を笑顔にさせる。
<アランマーレ秋田・高橋悠佳>
故郷で恩返しする。Wリーグ・アランマーレ秋田・高橋悠佳(22)は秋田・大仙市出身で大阪人間科学大から今季加入。「今までお世話になった方、今も支えてくれる方にバスケットで恩返しができるように頑張りたい」と力を込めた。
Wリーグ参入2年目となり、新戦力に対する期待も大きい。小嶋裕二三ヘッドコーチ(54)は「(174センチで)手足が長いので高さを生かしたディフェンス、3ポイントの決定力も高くて、合わせの動きもいい」と評価する。秋田市出身で同期入団の高野柚希(22)とともに、今後の成長と飛躍を願う。「2人が入ったおかげで、地元の方が応援する度合いもヒートアップするかなと思う。逆にヒートアップするようなプレーを彼女たちがやることが大切」と話した。
高橋は昨季、アーリーエントリーで4試合に帯同。2月27日の新潟戦の勝利は「Wリーグに入って、本当に勝つことが難しいことだったと思う。勝利した瞬間はうれしさが大きかった」と回想した。今季のスローガンは「Break through 躍進」に決まった。「まず試合に出ることを前提に。チームに良い流れを持ってこられるような選手になりたい」。ルーキーイヤーから存在感を示す。
<アランマーレ富山・大松沢彩夏>
チームに欠かせない存在になる。日本ハンドボールリーグ(7月2日開幕)に臨むアランマーレ富山・大松沢彩夏(23)は仙台市出身。秋田、山形の他拠点で奮闘する東北出身選手の存在を知り、「お互い東北に元気を与えられるように、一緒に頑張っていけたら」と闘志を燃やした。
21年に東女体大から加入。ルーキーイヤーから貴重な経験を積んだ。「リーグ中盤は相手が自分の持ち味を分析、対策をして(それに)うまく順応できなかった。今後は相手のディフェンスに合わせて攻めていきたい」。同年12月には「おりひめジャパン」の一員として世界選手権(スペイン)に出場した。「海外の選手はディフェンスが少なくてもロングシュートで自分が点を取りにいく精神があった。そこは見習うべきかなと思う」と振り返った。
福田丈ヘッドコーチ(31)は「彼女の遠い距離からのロングシュートは武器になる。ディフェンスでも一生懸命プレーできるので攻守ともに中心になる」と活躍を渇望する。
11チーム2回戦総当たりで行われる同リーグ。目標は上位4チームが参戦できるプレーオフ進出。「這い上がれ ~Next Stage~」と決まったスローガンの下、多くの白星を積み上げる。


