3季ぶりの優勝を目指す早大ビッグベアーズが圧勝発進した。

前半だけでRB萩原奎樹(4年=早大学院)と、両チーム最多の計104ヤードを走ったRB花宮圭一郎(3年=足立学園)が2タッチダウン(TD)ずつ奪い合う。後半にはQB/RB石原勇志(4年=足立学園)が、この日最長の65ヤードランを含む2TDを挙げた。先発QB国元孝凱(3年=早大学院)は7回88ヤード1TDパスと上々の滑りだしとなった。

会場は、酷暑対策のため95年の関東選手権決勝以来27年ぶり、リーグ戦としては30年ぶりの東京ドーム(連盟主催試合)となった。今は社会人Xリーグの優勝決定戦となり、学生では経験することができなくなった日本選手権ライスボウルの会場。大舞台で派手な勝利を飾った高岡勝監督は「ドームで初戦ということで最初は緊張していたが、徐々に『一丸』を体現できたのかな」と振り返った。

OL亀井理陽主将(4年)にとっても特別な1日となった。野球部だった早実高(西東京)時代、1学年上の日本ハム清宮幸太郎とともに17年春のセンバツ甲子園に出場。2番手の捕手としてメンバー入りした。プロ野球巨人の王貞治も輩出した名門出身だけに、東京ドームは「すごい舞台。初めてのドームで、初めての相手で。4年生にとってはラストシーズンでもあり緊張しましたが、気を引き締めて戦うことができました」と笑顔で総括した。

狙うは3季ぶりの甲子園ボウル出場と初の日本一。1934年(昭9)創部のルーツ校の1つだが、まだ甲子園では優勝がない。「何としても達成したい」初優勝に向け、まずは「出場権をつかみ取らないと」と強調した。

19年以来へ、もう遠ざかるわけにはいかない。「自分たちが1年の時、甲子園に連れて行っていただいたんですが、今年は引っ張っていく最終学年。今年、出られないと甲子園の経験者が(3年生以下に)いなくなってしまう」。だから学生日本一決定戦への進出は「マスト」とし、その先に「初の日本一」を思い描いた。

高岡監督も「今年の関東は群雄割拠。どこが勝ってもおかしくない中、しっかり優勝して甲子園の体験をつないでいくことが重要。出続けることで日本一に近づく」と力を込めた。

次節は10日の東大戦(東京・調布市のアミノバイタルフィールド)。この日の第1試合で中大を21-17で振り切り、充実した内容でも驚かせた難敵だ。

高岡監督は「次は森さんですからね」と苦笑いし、現役でも監督でもライスボウルを制覇した元日本代表ヘッドコーチを挙げて「フレックスボーン(隊形)とか戦術面はもちろん、それ以上に魂のフットボールをされる方。東大さんもそんなチームになっている」と警戒した。

一方で、大目標のためには振り切るしかない相手。「気持ちの面で絶対に負けないように。1週間でどう準備していくか」と、この日の4試合で最多となる69得点にも満足せず、東京ドームから1歩ずつ甲子園へと進んでいく。【木下淳】