東北の単独チームで出場した宮城県が県勢12年ぶりの「国体優勝」を逃した。高田商で結成された奈良県との準決勝。0-1で突入したシングルス戦で浅見竣一朗(2年)が1-4の力負け。昨夏の全国高校総体(インターハイ)から立ちはだかる宿敵に「公式戦4連敗」を喫した。メンバー唯一の3年生で主将の高橋拓己は「日本一」のバトンを後輩へ託した。黄金世代の呼び声が高い現2年生が「全国3冠」へ歩み出す。

またも「タカショウ」の壁を破れなかった。高田商(奈良県)との大一番。0-1で迎えたシングルス戦。浅見竣一朗(2年)は「挑戦者の気持ちを持って、メンタル面では準備してた」と覚悟を決めて臨むも、1-4の力負け。宮城県勢12年ぶりの国体Vは道半ばで散った。「自分のせいで負けた。悔しい」と言葉を振り絞った。

わずかな差が埋まりそうで埋まらない。先陣を切った高橋・初鹿暁哉(2年)ペアは互角の戦い。3-3の接戦で7ポイント先取のファイナルゲームまでもつれた。2連続得点で流れをつかんだかに見えたが7連続失点。シングルスは、浅見が劣勢な展開を強いられ、1ゲームを取るのが精いっぱい。高田商には昨夏から公式戦4連敗となり“4度目の正直”とはならなかった。浅見は「相手の方が攻撃力が上だった」と冷静に受け止めた。

「トップ3」は死守した。3位決定戦では千葉県を下し「国体3位」の座をつかんだ。0-1で迎えたシングルス戦で浅見が意地の1勝。勝負の3戦目で高橋・初鹿ペアがファイナルの末に4-3で競り勝った。浅見は「悔いが残らないようにしたかった」。大会初日の7日は2戦全敗。国体最終戦で底力を見せた。

メンバー唯一の3年生の高橋にとっては高校最後の団体戦だった。悲願の日本一は後輩へ託した。「強い2年生が多いので3冠(選抜、全国高校総体、国体)を目指してほしい」とエールを送った。現2年生は実力者ぞろいの黄金世代。先輩の思いを胸に「全国3冠」達成を狙う。【佐藤究】