GP2連勝でファイナル進出を決めた宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、シャンソンで観客をうっとりさせた。

黒の衣装で「パダムパダム」を演じ、いきなりトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶ。代名詞のクリムキンイーグルや流麗なステップで拍手を誘っていた。

アンコールでは、ショートプログラム(SP)2位からの逆転優勝を決めたフリー曲を舞った。

出番の第2部(後半)前に行われたトークショーでは、友野一希(24=上野芝スケートクラブ)と対談。友野や山本草太(22=中京大)がはまっているサウナに行くのか聞かれると「いや、行かないです」と即答して、まず笑いを誘う。

続けて、男子勢でよく話している場面について問われると「眠いとか、そんなん」と友野。宇野は「ショーの前とか何のジャンプやる? みたいな対決があって」と明かし、友野が「いつも僕がボロ負けです。まあ、また頑張ろうとなるんですけどね」と話した。

「宇野の意外な一面は?」との質問に、友野から「これホントに昌磨君、全部を出していて。SNSとか見てもらえば昌磨君が出ていて、そのまんま。裏表がないです。マジで全部、出している」と言われると、宇野が「特に何か、外に出る時に意識していることとかないので、普段通り、いつも通りで日々もストレスたまらないですし、SNSとかもやってないので。皆さんが見た通りが僕なんだと思います」と穏やかに語っていた。

最後にファンへ「今回GP2戦とも優勝することができ、うれしく思います。ファイナルも久々に出られるので楽しみです。ただ、結果は良かったんですけれど、納得いく調整ができて迎えられた大会ではなかったので。次は満足できるように頑張りたい。足を運んでいただいた皆さま、ありがとうございました」と感謝して、今季のNHK杯を締めくくった。【木下淳】