今年の活躍が期待される監督、選手などのインタビュー連載「静岡から新たな風を」の4回目は、2024年パリ・オリンピック(五輪)で正式種目になった「ブレイキン(ブレイクダンス)」の新星、山田琵葉(ひよう、磐田東中2年)。昨年は女子オープン部門(一般)で全国ポイントランキング4位と活躍。五輪代表候補を決める国内最高峰の大会・全日本ブレイキン選手権(2月18~19日、代々木第2体育館)の出場権を得た。夢の舞台を見据えて勝負に挑む14歳が、今年にかける思いを語った。

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昨年は複数の国内大会で上位入賞を果たし国際大会も経験した。同12月に沖縄で行われた世界大会「バトル・オブ・ザ・イヤー・ワールド」にも参加し「BGIRL2on2」部門でベスト8。世界のトップダンサーが集結した大会で、静岡の中学生が存在感を示した。

山田 結果については自信になった。世界のトップレベルを肌で感じて、もっと練習しなければ世界では勝てないと実感した。

中学入学と同時に練習する環境が変化。同世界大会で2連覇を飾ったYU-YA氏(32=浜松市在住)が指導するスクールに入校した理由は?

山田 自分の夢である「五輪に出て世界一になる」を実現したいからです。自宅のある磐田市から、車で片道約45分の送迎を両親にお願いして週5日、毎日3時間の練習に励んでいます。帰宅後も毎回、エアバイクと体幹トレーニング。深夜になることも珍しくないですが、今はもっと練習の時間が欲しい。そして夢を信じてくれている「世界を知っている先生」からもっと吸収したいです。

わずか1年半で全国トップレベルまで成長させたYU-YA氏からは「彼女は柔軟性に優れ、身体の使い方がうまい。そして負けない根性を持っている。教えがいがあって今後も楽しみ」と評価された。

山田 まだまだです。柔軟な身体は小学時代のクラシックバレエや新体操のおかげ。得意技の「フリーズ(静止ポーズ)」や「エアートラックス(逆立ちで身体をひねりながら回転)」に役立っていると思う。

今年の課題について教えてください。

山田 苦手な「フットワーク(床に手をついて足を動かす踊り)」の完成度を上げたい。それと国際大会を経験して、もっと海外選手とコミュニケーションを取りたいので英会話の勉強にも力を入れていきたいです。

五輪出場資格の年齢制限が「2008年12月31日以前に生まれた選手」となっていますが。

山田 誕生日が12月18日でギリギリで対象に入った。おそらく最年少での挑戦になると思います。運も味方にして失敗を恐れず、チャレンジしたい。

最後に改めて2月の全日本選手権大会に臨む意気込みを聞かせてください。

山田 緊張しますがワクワクしています。支えてくれているYU-YA先生、家族や仲間のためにも結果を残したい。目標は優勝。そして強化選手になること。夢の舞台に向けた大切な1年を、全力で走り切りたいです。頑張ります。【取材・構成 山口昌久】

◆山田琵葉(やまだ・ひよう)2008年(平20)12月18日、磐田市生まれ。磐田富士見小-磐田東中。ダンサーネームはHIYO(ひよ)。9歳から地元クラブでブレイクダンスを始める。中学1年から浜松市中区の「HSE・STYLEダンススクール」に所属。好物は牛タン。趣味は音楽鑑賞(K-POP)。家族は両親と妹。152センチ、血液型O。