世界女王の坂本花織(22=兵庫・シスメックス)がショートプログラム(SP)に続き、フリーでも非公認ながら自己記録を超える演技をみせて完勝した。

SP首位からフリーは全ジャンプで加点をもらう演技。157・13点、合計238・63点とした。国際スケート連盟(ISU)の公認大会での155・77、236・09点(ともに22年世界選手権)を上回った。

「アクセルとループでちょっと危ないなって思ってしまったんですけど、練習でノーミスが増えてきた自信もあった」。冒頭のダブルアクセル(2回転半)から1つ1つの要素で得点を積み上げた。「ショートに引き続き、(得点は)びっくりではあるんですけど、その点数が世界選手権でも出せるようになりたいです」と振り返った。

衣装はこの3試合使用してきた青と紫基調のものを変え、以前に着ていた赤基調に戻した。「重くて。ちょっとさすがに寒いっていう感覚と、振り回されるからどうしようと考えて」と理由を説明した。今後は新調の可能性も含めて、世界選手権で何を着るか決めていくという。

都道府県対抗戦でも、3位の三原舞依と組んで兵庫代表として優勝を果たした。