9日に開幕するラグビーのリーグワン1部で2季ぶりの優勝を目指す埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)の日本代表フッカー堀江翔太(37)が6日、今季限りでの現役引退を表明した。埼玉・熊谷ラグビー場内で開かれた記者会見で思いを語った。

「唐突ですが、今シーズンをもって、ラグビーを引退しようと思っています。僕自身、10歳から始めましたが、ターニングポイントでいろいろな人と会って、いいラグビー人生が送れたと思っています。僕自身、ここまで上まで上がっていけるようなラグビー選手ではなかった。いろいろな人の支え、サポートがあって、ここまでこられたんだなと感じています。一番は家族が常に横にいてくれて、全力でサポートしてくれた」

大阪・島本高から帝京大に進んだ堀江は、08年から三洋電機(現埼玉)に所属。日本代表としては09年に初キャップをつかむと、11年、15、19、23年とW杯4大会連続で出場した。15年には南アフリカ戦の歴史的初勝利、自国開催だった19年には過去最高の8強に大きく貢献し、10月に閉幕したW杯フランス大会でも4試合中3試合で先発した。

国内では埼玉一筋で歩んできたが、その間にニュージーランドへの留学、世界最高峰スーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)挑戦、サンウルブズの初代主将を務めるなど、個人として世界に挑戦し、後輩の道標となってきた。W杯フランス大会後、埼玉の練習へ合流した11月16日には「昨シーズン優勝できなかった。そのあたりは意識して、伝えてもいかないといけないと思う」と今季に懸ける思いを口にしていた。

昨季準優勝の埼玉は10日、本拠地の熊谷ラグビー場で同3位の横浜キヤノンイーグルスを迎え撃つ。

堀江にとって、節目のシーズンが幕を開ける。

◆堀江翔太(ほりえ・しょうた)1986年(昭61)1月21日、大阪府生まれ。大阪・島本高から帝京大を経て08年に三洋電機(パナソニック~現埼玉)入り。13年からスーパーラグビーのレベルズ、16年からはサンウルブズでもプレー。日本代表としてW杯4大会出場。W杯通算16試合出場はリーチ・マイケルの17試合に次ぐ歴代2位。代表通算76キャップ。近年は途中出場で試合の流れを変えることから「ラスボス」の異名で親しまれる。180センチ、104キロ。