秋田北鷹が、男女距離フリーで東北勢トップの成績を収めた。男子は遠藤佳人(3年)が、23分25秒6で2位。昨年の大会では11位と入賞(10位以内)をあと1歩で逃しただけに、成長を感じさせる準Vとなった。藤本孝輔(3年)が23分29秒3で3位。レース中に他選手と接触後に転倒し、巻き返せなかった。女子は初の全国大会出場の中嶋彩惠(あや、1年)が14分7秒3で5位に入賞した。
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昨年の悔しさから立ち上がった。遠藤は山形県大石田町出身。昨年のインターハイの会場となった上山・坊平高原は、自身が小学3年生の頃から練習してきた慣れ親しんだ場所だった。「これまで一番練習してきた場所」と自信があったが、結果はフリー、クラシカルともに11位。プレッシャーに打ち勝てず、「この1年間、11番という数字がずっと頭に残っていた」。入賞ラインに届かなかった悔しさを胸に、「人の倍以上練習してきた」と振り返った遠藤。結果は堂々の2位だった。
転倒もなく、フィニッシュラインを力いっぱい駆け抜けたが、ゴール後には「あー! もう!」と、地面を拳でたたいて、悔しさをあらわにした。「スピードに乗ることに恐怖心が出てしまった」と、コース練習中に転倒した下り坂でスピードに乗りきれず。自身の2つ前にスタートした1位の選手を1周目までは視界に捉えていたが、2周目からは引き離され「食らいつくレースができなかった」ことも悔やんだ。遠藤は「悔しさ8割、うれしさ2割です」と振り返った。
藤本は2周目の下り坂のカーブで相手選手と接触。転倒しペースが崩れた。ユースオリンピック(韓国)明けの疲れもあったが、「自分の今できるパフォーマンスまでの準備は最高にできた」と準備万全で臨んだレースで転倒し3位。「本当に悔しい」と唇をかんだ。
2人とも悔いが残る結果となったが、最大の目標は最終日のリレー優勝だ。遠藤は「この流れでリレーにもつなげて行きたい」。藤本は「応援してくれる人たちに恩返しを」。前を向き、次は金色のメダルを首にかける。【濱本神威】
○…女子5キロフリー 中嶋彩惠は「気持ちで負けないように」と、強気できつい勾配を乗り切った。中嶋は、中学時代こそプレッシャーに弱かったが、高校に入ってから「自分の弱い気持ちに負けないように頑張ろうと思い始めました」。2キロ過ぎの長い上り坂を休まず、下りでも気を抜かずスピードに乗った。5位入賞には「驚きもあるけど、うれしい」と笑顔。9日以降に向けて、「明日のクラシカルと、リレーにもつなげられる良い流れができた。この流れに乗って頑張って行けたら」と意気込んだ。


