体操女子のパリオリンピック(五輪)代表を飲酒、喫煙問題で辞退した宮田笙子(19=順大)が7日、国民スポーツ大会(佐賀県)の体操成年女子に福井県選手団の一員として出場。五輪代表入りを決めた5月のNHK杯以来の実戦で、チームを優勝に導いた。
涙、涙の復帰戦だった。最初の種目の跳馬の前のウォーミングアップ中から、涙を流す。さまざまなことが胸に去来したのだろう。それでも演技では集中し、着地もしっかりと止めた。演技後には笑顔も見せた。平均台では何度かバランスを崩すも耐えて、落下せず、着地も決めた。最後は得意の床。ダイナミックな演技で最後の着地を決めて笑顔のポーズを取る。その直後に嗚咽して両手で顔を覆った。涙を流し、チームメートと抱き合った。演技もしばらく涙は止まらなかった。
京都市出身の宮田は福井・鯖江高出身のため、福井県の成年女子代表として演技した。代表選手としての行動規範に反する疑いがあるとの内部通報を受けて五輪直前に帰国し、日本体操協会の聞き取り調査で1度ずつの飲酒、喫煙を認めてパリ五輪を辞退した。
パリ五輪では宮田が辞退した中で、団体総合は8位入賞。決勝では4人の代表選手たちが宮田から贈られた青色のヘアピンを身につけ、床運動で宮田が見せる印象的なポーズで入場。宮田を欠く中「5人で戦う」と団結して入賞の結果を出した。宮田は先月から練習を再開していた。
▽宮田の五輪辞退の経緯
◆7月15日 宮田に関する情報提供が現地モナコの強化本部へ届く
◆同16日 所属コーチの原田氏から宮田本人へ確認。JOC国際総合競技大会派遣規程、日本体操協会代表選手役員の行動規範に反する疑いが発生
◆同17日 宮田へ一時帰国の指示
◆同18日 帰国。都内で聞き取り。喫煙、飲酒が認められた。
◆同19日 日本体操協会が会見し、宮田のパリ五輪辞退を発表。
◆同30日 パリ五輪で宮田を欠いた女子代表が8位入賞。
◆8月25日 全日本学生選手権は欠場も練習は再開した。


