<バレーボール・全日本高校選手権:一関修紅2-0添上>◇男子1回戦◇5日◇東京体育館

 一関修紅(岩手)が添上(奈良)を退け、初の2回戦に進出した。

 一関修紅が、前身の選抜大会を通じて「春の高校バレー」初勝利を飾った。第1セットの中盤、14-13からピンチサーバーの木戸大輔主将(2年)が連続サービスエースを決め、流れを引き寄せた。高橋昇禎(のりよし)監督(41)は「相手の弱いところを確実にサーブで崩したのが勝因」と喜んだ。

 172センチの木戸は中学時代から昨年まで3度左膝靱帯(じんたい)を痛めた。スパイクができず昨年2月からピンチサーバー専門。ジャンプサーブもできず、フローターサーブだけだが、抜群のコントロールで相手を崩した。次の相手は優勝経験のある強豪大村工(長崎)。木戸は「サーブで崩して、こぼれ球をつなぐだけ」とスタイルを貫く。【北村宏平】