<中日5-3巨人>◇11日◇ナゴヤドーム
竜党はこの瞬間を待っていました!
中日がライバル巨人に3連勝を挙げて06年7月以来、4年ぶりの3タテを食らわせた。初回、巨人オビスポに森野将彦内野手(31)、和田一浩外野手(38)が連続適時打。続くトニ・ブランコ内野手(29)が20号2ランを浴びせ、いきなり強烈な先制パンチで4点を奪取した。落合博満監督(56)が復調を期待した主軸のバットで勝利を呼び寄せ、首位巨人とのゲーム差は4・5。梅雨空にかすんでいた頂がくっきりと見えてきた。
巨人に有無を言わさぬ3連勝。痛快劇のクライマックスは、いきなり初回に訪れた。中日が誇るBMW(ブランコ・森野・和田)が速攻で先発オビスポに襲いかかる。1死三塁。3番森野が左翼前にポトリと落として先制点を奪う、4番和田は中前タイムリー。続く5番ブランコも初球スライダーを振り抜き、左中間席に突き刺す20号2ラン!
主軸3人全員が打点を挙げれば負けない「BMW神話」。これで昨季からCSを含めると23連勝となった。
7試合ぶりのアーチにブランコはご機嫌で話した。「オビスポは内角にも投げてくるし、スライダーも来るが、たまに浮く時があるので、それをうまく打てたよ」。巨人の3戦目の相手は昨季、チーム打率2割1分2厘と苦手にしていたオビスポ。独特のインステップから投げ込まれるボールは、適度にばらついて絞りにくい。だからこそ、初球ストライクは見逃さない。思い描いた一撃にB砲はニンマリだった。
本塁打のイメージは出来上がっていた。試合直前に巨人担当の筒井スコアラーから昨季、オビスポのスライダーを本塁打した映像を繰り返し見せてもらった。同スコアラーも「きょうも同じところにスライダーが甘く入ってきた。好球必打でいこうと話していたけどね」としてやったり。用意周到のドミニカンは1回に初球スライダーをガツン。頭の中に鮮明に残っていた残像を、再現してみせた。
落合監督は「脇が固まってきたけど、あとは3、4、5番…。このフレーズはずっと使うよ」と話し、主軸の尻をたたいてきた。この日はそのクリーンアップの活躍でライバルに4年ぶりのスイープ(3連戦3連勝)。対戦成績も6勝6敗の五分に戻した。指揮官は「一番難しい試合だ。相手だって3つやられるのは嫌だし、先に4点とったから、なおさらややこしくなった」と苦笑いで話した。中心にすわるクリーンアップが打つ。指揮官の思惑通り、中日が本来の野球で宿敵との差を一気に4・5差まで詰めた。【桝井聡】
[2010年7月12日12時1分
紙面から]ソーシャルブックマーク



