大規模地震の影響でニュージーランドのクライストチャーチ市で行っていた合宿を中止した陸上女子長距離陣、福士加代子(ワコール)赤羽有紀子(ホクレン)ら9選手を含めた関係者15人全員が25日、成田空港と関西空港に無事帰国した。

 福士加代子のコメント

 「あんなに大きい地震は経験がない。言葉では言えない思いをした。私たちは(被害が)少なかったが、考えさせられるものがある」。

 赤羽有紀子のコメント

 「(地震発生時は)ベッドのそばにいたが、ドーンという音の後、今まで感じたことのない揺れがあった。私たちは運が良かっただけ。被災された皆さんが救出されてほしい」。

 野尻あずさのコメント

 「無事に戻ってこられたが、複雑な気持ち。何もできず、もどかしいと感じた。一人でも多く助かってほしい」。

 中村友梨香(天満屋)のコメント

 「揺れがすごく大きく、中心街はすごい被害だった。今も救出活動をしていると思う。(被災者を)助けてあげてほしい」。

 浦田佳小里(天満屋)のコメント

 「昼食後に部屋でゆっくりしていたらドーンと大きな衝撃があった。2階にいたのですぐに1階に下りた。けがなく帰ってこれたのは運が良かったが、地震のショックは大きい」。

 町田祐子のコメント

 「動けないほどの大きな揺れで怖かった。震えが止まらなかった。みんな無事なのは良かったが、被災者がたくさんいるので喜べない」。

 伊藤舞(大塚製薬)のコメント

 「揺れで動けず、とりあえず町田さんと福士さんと3人で机の下に頭だけ隠した。本当にびっくりした。(地震後は)外に出ず部屋の中でストレッチなどできることをした」。

 宮内宏子(京セラ)のコメント

 「横揺れがひどくて立っていられなかった。恐怖を感じた。しばらくは余震があったので怖かった。地震の後は危ないので外に出られなかった」。

 重友梨佐(天満屋)のコメント

 「急に大きな揺れが来て何もできず、わーっとなった。揺れで立っていられなかった。すごく驚いているが、名古屋国際(女子マラソン)に出ることには変わりない。あまり左右されたくないと思っている」。

 日本陸連・長沼祥吾氏のコメント

 「死ぬかと思った。選手の命を守ることだけを考えた。あれだけ怖い思いをして選手が無事に帰国できたという点ではひと安心だが、複雑な気持ち」。

 赤羽の夫、赤羽周平コーチのコメント

 「停電になった地震の日は雨で寒かったので、選手は体力を奪われないように毛布をかぶっていた。自分の身は自分で守ることが大事だと感じた」。