<陸上:織田記念国際>◇29日◇広島広域公園陸上競技場

 女子5000メートルでは新谷仁美(23=千葉陸協)が15分17秒84と、世界陸上標準記録Bを突破して日本人トップの2位に入った。3月まで所属していた豊田自動織機が4月から練習拠点を愛知県に統一したため、千葉県佐倉市の小出義雄氏の下でトレーニングを続けたい新谷は退職する道を選んだ。「“ニートニイヤ”と呼んでください」とジョークで笑わせたが、小出氏への強い信頼感があればこその決断だった。「世界陸上は5000メートルで狙いますが、そのあとは皆さんも期待しているマラソンを考えています」。小出氏が2時間18分台も期待する逸材が、新たな立場で挑戦を開始した。