<陸上:織田記念国際陸上>◇最終日◇29日◇広島ビッグアーチ

 3種目で学生新が誕生する盛況だった。男子やり投げでディーン元気(20=早大3年)が84メートル28、同棒高跳びで山本聖途(20=中京大3年)が5メートル60、女子100メートルハードルで紫村仁美(21=早大4年)が13秒15をマークした。ディーンが五輪A標準、山本と紫村はB標準を突破するレベルの高さ。また、男子100メートルの山縣亮太(19=慶大2年)が予選で出した10秒08も、学生歴代3位だがA標準を突破した。

 男子800メートルの横田真人(24=富士通)や同砲丸投げの山田壮太郎(26=富士通)など、学生時代に日本記録を出した選手たちがここ数年で卒業。今シーズン開始前に現役の学生記録保持者はゼロになり、学生のレベルダウンが懸念されているところだった。

 紫村は大幅に自己記録を更新できた理由として、走力が上がったことに加え「最終学年ということへの思いが強かった。(競走部の)みんなのおかげでもあると思います」とコメントしていた。