日本陸連は12日、来年8月の世界選手権(モスクワ)の代表選考基準を発表し、マラソンは高速化に対応してこれまでの派遣設定記録を引き上げるほか、トラック、フィールドの一般種目に初めて派遣設定記録を導入する。

 マラソンの代表枠は男女各5。主催する国内の男女各3大会で男子は2時間7分59秒、女子は2時間23分59秒以内の日本人トップを代表に決める。海外の指定5大会で派遣設定記録を満たした選手は代表候補とする。

 国内選考レースは男子が福岡国際、東京、びわ湖毎日、女子は横浜国際、大阪国際、名古屋ウィメンズ、海外はベルリン、シカゴ、ニューヨーク、ボストン、ロンドンとなる。条件を満たす選手がいない場合、男子は別府大分毎日、女子は北海道を含めた国内4大会で日本人3位以内の選手から選考する。

 トラック、フィールドの一般種目は<1>国際陸連の定める参加標準記録A(A標準)を満たし、日本選手権で優勝した選手<2>日本陸連の派遣設定記録を満たし、日本選手権で入賞した選手-を代表とする。今後決める派遣設定記録について、尾県貢専務理事は「世界トップ12を基準にトラックはA標準を上回る記録、フィールドはA標準前後になる」と説明した。