<名古屋ウィメンズマラソン>◇10日◇ナゴヤドーム発着(42・195キロ)

 12年ロンドン五輪16位の木崎良子(27=ダイハツ)が2時間23分34秒で大会初優勝した。

 優勝した11年横浜国際の2時間26分32秒の自己ベストを2分58秒更新。世界選手権の選考基準タイムもクリアし、男女通じて代表内定第1号となった。

 “寝不足”が不安材料だった。「(昨夜は)体が熱くなって一睡もできず、焦った」。朝食後、酸素カプセルに約30分入り、気持ちを落ち着けたという。だが、号砲とともに不安は消し飛んだ。「ようやく落ち着けた」。言葉どおり冷静なレースを展開。40キロ付近で、給水のためスピードを落としたディババ(エチオピア)の隙を突き、スパートをかけた。

 林清司監督は「勝負勘がいいので、自分で見極めて勝負してくれると思っていた。150点のレースです」とねぎらった。