<陸上:セインバリーグランプリ=ダイヤモンドリーグ第7戦>◇6月30日◇英国バーミンガム

 女子200メートルは走り幅跳びが専門のブレッシング・オカグバレ(24=ナイジェリア)が22秒55で優勝。女子短距離に新星が誕生した。

 注目されていたのは100メートル五輪連続金メダリストのシェリー・アン・フレイザー・プライス(26=ジャマイカ)だった。200メートルでもロンドン五輪銀メダルを獲得したが、“サブ種目”として気軽に走っていた。今季から本格的に取り組み始め、ここまで3連勝と200メートルでも絶好調だった(100メートルも3連勝中で今季無敗)。

 そのフレイザー・プライスに対して序盤からリードを奪ったオカグバレは、後半も寄せ付けずに2メートル近い差をつけて快勝した。「フレイザーやジーター(米国・100メートルテグ世界陸上金メダリスト)もいたけど、そこは気にしないで自分の走りに集中したのがよかったわね」

 オカグバレは走り幅跳びの北京五輪銅メダリスト。昨年は100メートルで初めて10秒台をマークし、ロンドン五輪では8位に入賞した。200メートルは今季から本格的に取り組み始めたが、今回の結果でモスクワ世界陸上でも優勝候補としてクローズアップされそうだ。